ことわざに「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
好きだからこそ熱中できるし上手になれるってことですね。
でも、世の中にはその逆もあったりします。
2017年8月にオープンした麺やhideのお話。
今回のテーマは「つけ麺」にスポットを当てていますが、実はここの店主さんは「つけ麺は自分ではあまり食べない。」と伺っていました。
こちらの定番メニューにもつけ麺は載っていない。
壁のメニューを見ることで初めてその存在がわかるという・・・。
しかも提供時間が平日13時以降(土日はオープン時から提供)というのも中々ハードルが高い。
「店主さんが好きじゃなくて、メニューにも載っていないのに美味しい!!」と来たら・・・逆にそのつけ麺をご紹介したくなっちゃうのが私の性格のひねくれたところ(笑)
こちらがそのつけ麺。
美味そうなオーラを発しております。
わずかに全粒粉の粒々が見える麺。
実はこちらのお店は「自家製麺」。
その自家製麺は全部道産小麦をブレンドして使用しているとのこと。
初めてこのお店で味噌ラーメンを食べたときに麺がとても美味しく感じ、「これはつけ麺で食べてみたい」と思っていたんです!
ほのかな甘みを感じるとともに、気持ち良いぐらい弾力のある麺。
動物系+魚介系から強めに旨味を抽出されたつけダレ。
これらが合わさると口の中でうまさが踊りだす!
「ほらね!やっぱり美味しいよね!(^^)」とひとり納得。
炒め玉ねぎの甘さかな?
このアクセントも麺のおいしさを邪魔せず個性を出しているのもいいね!
香ばしくて食べごたえのあるチャーシューもGood!!
魚介風味の効いた割スープで最後まで大満足。
思うに、店主さんが「つけ麺をそれほど好きじゃない」というのは裏を返すとそれだけ「高いハードル設定をしている」ということなんじゃないかな?
自分が今まで出会ったつけ麺を越えるようなつけ麺を自分で作りたいと思って完成した一杯かも知れない。
とても極上のつけ麺でした!
とはいえ、店主さんが推してはいないようなのでせっかくだから他のメニューもちょっとだけご紹介。
とろみを感じる程濃厚ながら無化調ゆえにくどさは全くない。
中細の自家製麺との絡みも良く、食べ進むほどに箸のスピードが上がるほど。
みじん切りの生の玉ねぎのアクセントがびっくりするぐらいに良く合う。
塩や醤油ラーメンの麺に比較するとちょっと太目な麺。
濃厚な味噌の風味に負けていない。
濃厚な豚の旨味、そこに重なる節系の旨味。
そしてコクのある味噌そのものの旨味。
隠し味に蜂蜜やリンゴが使われているらしく、それがさらに旨味のハーモニーを作っているんでしょうね。
お米は新篠津村は南部農園さんの「おぼろづき」を使用しているとのこと。
これがまたとっても美味しいお米。
これはラーメンのお供に是非いただきたいところ。
上の写真は限定メニューの枕崎産マグロ節を使用した「マグロ出汁中華そば白
醤油仕立」
上品ながら旨味たっぷりのマグロ節が最高のラーメンになっていました。
ちなみにこのメニューは非常に反響が良いため2月から数量は限定ながら
レギュラーメニューに加わることになったそうです。
オープンからまだ半年。
メニュー開発も積極的だし、丁寧な作りも伝わってくる。
何より熱心さが伝わってくるこちらのお店。
まだまだ伸びしろがたっぷりという印象。
最近私の記憶が「おぼろづき」な感じ(?)だが、この店の美味しさは食べた後も「はっきりくっきり」いつまでも印象に残っている。
食後の余韻もおいしいこちらのお店・・・この先がまだまだ楽しみなお店です。
【麺やhide】
住所:札幌市北区新川7条16-709-8
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:45)/17:00~20:00(L.O.19:45)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌木曜日休み)
TEL:080-8287-8858