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【札幌ラーメン最新事情 2018】3-2

■麺屋慶

西岡に1986年から営業している松㐂龍(しょうきりゅう)というお店がある。
いや、あったというべきか。
地域のお客様に愛された人気店だった。
店主さんがご高齢だったこともあり、後半は2代目の店主さんが切り盛りをしていた。
そして、2017年10月に惜しまれつつ閉店となった。

でも・・・。
安心してください!はいてますよ・・・否「あいてますよ」!

移転を機に店名も麺屋慶と変更しましたが、2代目店主さんがしっかり「松㐂龍」の味を受け継いで営業しております。

そしてどうやら、味を受けついているだけじゃなく、新しい味にもチャレンジしているらしい。
これはさっそく確認しなくちゃ!ってことで行ってまいりました。

メニューの豊富さにひとしきり悩んだものの・・・。

最初はやっぱり松㐂龍の味を受け継いだらしい、伝統の「味噌」を注文。

おおお!
これですよこれ!
動物系素材の旨味に溢れ、味噌のコクに香味野菜のアクセント。
札幌っ子のDNAを震わせる、ノスタルジック札幌ラーメン!

麺はもちろん札幌定番の「黄色い縮れ麺」
スープとの相性は言うまでもなく抜群。

ここに炒めたモヤシの香ばしさと、モヤシそのものから出る野菜の旨味。
札幌生まれの自分の中のDNAが騒ぎ出す。
これを嫌いな札幌っ子っているのかな?

もしこの味噌ラーメンを食べてピンとこない札幌っ子がいたら、一度DNA検査をお勧めするね。
札幌っ子DNAが鼻提灯を膨らませて居眠りしている画像が顕微鏡で見えるはず。

ちゃんと個性がありながら、それでいて奇をてらわず、まっすぐに作られた札幌味噌ラーメン。

店名こそ変わったものの、老舗の血がしっかり受け継がれているのが伝わってきました。

ご馳走様でした・・・。
と〆てしまいたいところだけど、どうしてももう一つお伝えしたいメニューがある。

それがこの「和製ごぼうしょうゆ」ラーメンだ。
メニューには『さっぽろラーメン進化の”風味と味わい”』と書かれている。

ごぼうですと(?_?)
最近では「雨はやさしく」や「MEN-EIJI」などがメンマの代わりにゴボウをトッピングしたりするなど、トッピングとして脚光を浴びることはある。

だが、こちらのお店では「スープそのもの」に使われ、準主役級の役割を果たしている。
なるほど!!
豚骨をグツグツ炊いたワイルドさや、煮干しを濃く煮出したクセのある味わいとは全然違うのだが、良い意味での「野趣あふれる味わい」が口の中に広がる。

ベースの札幌醤油ラーメンのスープにめちゃめちゃ良い効果を与えている!
これはちょっと盲点だった!

でも考えてみると豚汁に入っているゴボウの役割や、各地の汁物の郷土料理には欠かせない食材という存在を考えると、汁物には素晴らしい効果を与える食材なのは今さら言うまでもないところ。
当然ながら醤油味との相性も抜群!!

そして、郷愁を誘う香り・・・。
あー・・・古き良き札幌ラーメンをこんな風に新しい光で照らしてくれる作り方があったのか。
あらためて「札幌ラーメンっていいよね」と思わせる調理方法かもしれない。

いや~美味しかった!
ご馳走様でした・・・。
と〆てしまいたいところだけど、どうしてももう一つお伝えしたいメニューがある。

・・・ん?デジャヴ?
どこかで同じフレーズを言ったような・・・

実はこちらのお店、チャーハンも抜群に美味しいんです(^^)
私がこの日いただいたのは「高菜チャーハン」

強火で一気に炒められたチャーハンは、お米一粒ずつに美味しい美味さをまとわせている。
高菜のちょいと効いた塩辛さも良いアクセントでスプーンが止まらない。
胃袋に余裕のある方はこちらもぜひ。。。

ご馳走様でした・・・。
と〆てしまいたいところだけど、どうしてももう一つ・・・・

なーんてね(^^;
さすがにもうおしまいです。
伝統を守りつつ、進化を模索している。
それがこのお店のスタイルなんでしょうね。
これからも目が離せない注目店のひとつとなりました。


【麺屋 慶】
住所:札幌市豊平区平岸3条13-7-7
営業時間:11:00~15:00/17:00~21:00
定休日:水曜日
TEL:011-817-7870